【通関士試験対策】輸入貨物 消費税額の計算方法 例題付き

通関士

こんにちは、Kiwyです!通関士試験対策第二弾、今回は輸入貨物にかかる内国消費税についてまとめます。

輸入する貨物には、「関税」「内国消費税」「地方消費税」が課されます。

内国消費税(以下、消費税とする)の計算方法と自作の例題を載せていますので参考にしてください。

適用税率について

消費税:7.8% (飲食料品に該当するものにおいては軽減税率適用で消費税:6.24%)

課税標準について

消費税の課税標準:関税の課税価格 + 関税額 (算出関税額の100円未満切捨額)

算出方法・端数処理について

ルール1:消費税は消費税の課税標準額の1000円未満を切り捨てた額に消費税率を乗じて算出する。
消費税額 = (消費税の課税標準額の1000円未満切捨) × 消費税率
     = 【{ 関税の課税価格 + 関税額 (算出関税額の100円未満切捨額) }の1000円未満切捨 】× 消費税率
※消費税の課税標準の合計額が1000円未満の場合は、全額切捨となる。
ルール2:ルール1で求められた消費税額を輸入申告書単位で合計し、合計額の100円未満を切り捨てとする。

例題

問題

下記の輸入貨物Xの納付すべき関税額および消費税額を求めよ。

輸入申告価格(課税価格):8,252,150円

設定税率:協定税率5%、暫定税率2.5%、基本税率10% 消費税率7.8%

解答

関税額⇒消費税額の順で求めていく。

関税額 = (課税価格の1000円未満切捨額)× 関税額

適用税率は暫定税率2.5%、課税価格の1000円未満切捨額は8,252,000円

関税額 = 8,252,000円 × 2.5% = 206,300円 ⇒ 206,300円 (100円未満端数処理) となる。

消費税額 = 【{ 関税の課税価格 + 関税額(算出後の100円未満切捨額) }の1000円未満切捨 】× 消費税率

消費税率は7.8%

{ 関税の課税価格 + 関税額(算出後の100円未満切捨額) }= 8,252,000円 + 206,300円 = 8,458,300円 ⇒ 8,458,000円 (1000円未満切捨)

消費税額 = 8,458,000円 × 7.8% = 659,724円 ⇒ 659,700円 (100円未満切捨)となる。

  〈答え〉関税額:206,300円 消費税額:659,700円

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