【徹底解説】ビール・発泡酒・新ジャンル(第3のビール)の違いについて

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こんにちは!Kiwyです。私はビールが大好きです。ジムから帰った後のビールは、最高ですよね。ビールといっても種類は様々で、最近ではクラフトビールが人気で、注目を集めていますよね。

実は、世間一般に言われる「ビール」には種類があり、酒税法によって細かくその違いが定義されています。

この記事では、ビール・発泡酒・新ジャンル(第三のビール)の違いについて分かりやすく徹底解説します。

「ビール」の種類について

世間一般に言われる「ビール」には、大きく分けて下の3種類です。

  1. ビール
  2. 発泡酒
  3. 新ジャンル (第3のビール)

発泡酒と新ジャンルについて、普段私たちの会話では特に区別することなく「ビール」と呼称することが多いかと思いますが、酒税法上の定義ではビールと表現することは許されていません。

言葉だけ聞いてもイメージしにくいかと思いますので、キリンビールの商品を例に具体的に見てみます。誰しも一度は見たことがあるクラシックラガー、ラガービール、一番搾りシリーズ、淡麗シリーズ、のそごし<生>シリーズ、本麒麟の6缶を用意しました。

キリンクラシックラガービール
キリンラガービール
キリン一番搾りシリーズ
キリン淡麗シリーズ
キリンのどごし<生>シリーズ
本麒麟

6缶をそれぞれ3種類に分類して下記にまとめました。

クラシックラガー、ラガービール、一番搾りシリーズのみビール。※厳密にはラガービール、一番搾りシリーズは生ビールとなります。淡麗シリーズは発泡酒。のそごし<生>シリーズ、本麒麟は新ジャンルと区分されます。値段はキリンビールにだけでなく、一般的にどのビールメーカーも、ビール>発泡酒>新ジャンルの順になっています。

では次に、3種類の違いを決定づけるそれぞれの定義を見ていきましょう。

ビール・発泡酒・新ジャンルの定義

ビール・発泡酒・新ジャンルの定義の違いを見ていきます。理解する上で重要なのが原料です。

ビールの基本的な原料は、「麦芽」「ホップ」「水」「酵母」です。

実際には、上記に製造過程で様々な副材料を加えることが多いですが、その副材料の使用条件によって、ビール・発泡酒・新ジャンルの違いが生まれます。

下図に酒税法上、1.ビールと定義できる条件をまとめました。

 ビールの定義
 前提 :「麦芽」「ホップ」「水」及び「麦その他の原材料」を原料として発酵させた醸造酒であること。
 条件1:「ホップ」「水」「酵母」を除く原材料のうち「麦芽」の使用比率が50%以上であること。
 条件2:香りや風味を加えるために用いる「一定の副原料」が「麦芽」の重量の5%未満であること。
 条件3:「麦その他の原材料」と「一定の副原料」は国が認める範囲のものを使用していること。

上記3つの条件をすべて満たすと酒税法上 1.ビールと定義できます。

「麦その他の原材料」と「一定の副原料」について国が認める範囲は、それぞれ下記となります。

詳しくは国税庁の下記ページをご参照ください。

平成29年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A

ちなみにビールの製造過程で熱処理を行うものをビール、熱処理を行わないものを生ビールと呼んでいます。

次に、発泡酒の定義について見てみましょう。

発泡酒の定義
前提  :「麦芽」あるいは「麦」を原料の一部として発酵させた醸造酒であること。
条件1:「ホップ」「水」「酵母」を除く原材料のうち「麦芽」の使用比率が50%未満であること。
条件2:国が認める範囲のもの以外の原料を使用していること。
条件3:麦芽を使用せず、麦を原料の一部としたもの。

上記3つの条件のいずれかを満たすと酒税法上 2.発泡酒と定義され、ビールとは表現できません。

発泡酒は英語で「low-malt-beer」と表現されますが、その理由が分かりますね。

ちなみに発泡酒は、麦芽の使用割合(0%以上50%未満)によって酒税は3つに分類されています。

最後に、新ジャンル(第3のビール)の定義について見てみましょう。

新ジャンル(第3のビール)の定義
「麦芽」「麦」以外を原料とした発泡性を有するその他の醸造酒。
発泡酒にスピリッツ等のアルコール飲料を加えた発泡性を有するリキュール。

上記2種類に大別され、酒税法上、3.新ジャンルと定義されます。

第3のビールとして販売されているほとんどは下の発泡性を有するリキュールです。

ちなみに第3のビールは「beer-like-alcoholic bevarage」や「alcoholic drinks with a taste similar to beer」(ビール風味のアルコール飲料)と表現されます。

比較表まとめ

これまでの説明を分かりやすく表にまとめました。

より豊かなビールライフを

ここまでビール・発泡酒・新ジャンルの違いを解説してきました。

3種類の違いを理解すると、今までとはまた違った楽しみ方があるかもしれません。味はもちろん、値段やブランド、麦感、後味の違いを感じながらそれぞれの種類の中で自分好みの1本を見つけるのも良いですね。

この記事が読者の皆様のお役に立てればと思います。

今サイトでは、今後、ビール・発泡酒・新ジャンル等の私的レビューも行っていきますので、ご参考にしていただければと思います。

それではまた!

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